HARMONIC insight
🧭 実務ガイド

腰痛予防・重量物取扱いの教育を動画で実施するには
持ち方を教える前に、持たずに済む作業の組み方を現場でそろえる進め方

腰の不調は、現場で最も多く聞かれる体の訴えのひとつです。介護の移乗、物流の仕分けと積み替え、製造の部品の出し入れ、清掃や調理でのかがみ姿勢――業種は違っても、訴えが出る場面はよく似ています。そして厄介なのは、原因が「あの日の一回」に特定できないことです。重い物を持った瞬間に痛めることもありますが、多くは、低い位置からの持ち上げ、体をひねりながらの受け渡し、中腰のままの細かい作業、同じ動きのくり返しが積み重なった先で表面化します。だから教育も、正しい持ち方を一度見せるだけでは足りません。この、腰に負担がかかるのはどういう条件のときかという共通の考え方と、自社の作業台の高さ・置き場・使える機器を、腰を使う本人にも作業を組む側にも同じ内容で届けて記録に残す ための進め方を整理します。安全衛生担当の方、人事・総務で教育を任されている方向けに、動画にできる部分とできない部分の切り分け、実際の作業と申し出から題材を拾う手順、撮影時の注意点、視聴記録の残し方までを実務目線でまとめました。

所要時間:7 分 / 最終更新:2026 年 9 月

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セクション 1

なぜ腰痛予防の教育を動画にするのか

腰痛予防は、これまで新人研修での一度の説明と、朝礼でのストレッチ、そして誰かが休んだときの臨時の注意喚起で扱われてきました。伝える側の負担が大きく、伝わる内容が現場ごとに違い、伝えたかどうかも残りません。動画にする職場が増えているのは、次の 3 つの理由によります。

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負担は「重さ」だけでは決まらない

何キロまでなら大丈夫か、という質問がよく出ます。しかし現場で腰に効いてくるのは、重さと同じくらい、荷と体の距離、持ち上げ始めの高さ、ひねりの有無、くり返しの回数、そして姿勢を保っている時間です。軽い荷でも、低い位置から体をひねって一日中くり返せば負担は積み上がります。この「条件で決まる」という考え方は、言葉だけでは伝わりにくく、同じ作業を高さ違い・距離違いで並べて見せられる動画と相性がよい部分です。

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腰を使う本人だけの教育では変わらない

持ち方を本人が気をつけても、作業台が低い、荷が床に直置きされている、台車が足りない、通路が狭くて体をひねらざるを得ない――といった条件が残っていれば、負担は下がりません。変えられるのは、作業を組む側と、置き場や設備を決める側です。同じ教材を、現場の作業者だけでなく、作業計画を立てる人、購買や施設の担当にも配れることが、動画にしておく実務上の利点になります。

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人が入れ替わり、慣れた人ほど省略する

新しく入った人は、まだ自分の限界がわからないまま持ち上げます。一方、長く働いている人は、自分のやり方が固まっていて、機器を使うより手で運ぶほうが早いと判断しがちです。どちらにも同じ内容を定期的に届ける必要がありますが、集合研修を毎年組み直すのは負担が大きい。動画にしておけば、入職時に見てもらう運用と、年に一度の配り直しを、同じ教材のまま回せます。

※ 本ガイドは、腰痛予防と重量物の取り扱いに関する教育を動画教材として運用する方法を整理するものであり、教育や健康診断の実施義務、教材が法令・指針・規程で求められる要件を満たすこと、特定の方法で腰痛を防げることを示すものではありません。実施すべき内容・対象・頻度・記録の様式は、業種、作業の内容、取り扱う物の重量や形状、設備、自社や元請の安全衛生管理の定めによって異なります。また、腰の痛みや既往がある方への対応、作業の可否や制限の判断は医学的な領域です。自社の産業医・産業保健スタッフ、安全衛生管理部門、所轄の労働基準監督署にご確認ください。

セクション 2

扱う内容の種類と動画化の相性

「腰痛予防の教育」とひとことで言っても、その中身は、どの職場でも変わらない考え方から、自社の作業台や置き場の条件、そして一人ひとりの体の状態にあわせた対応や実際の介助の技術まで幅があります。動画化との相性は内容によって大きく変わるため、まずどこを動画にするかを切り分けると、作る本数も更新の手間も見通しが立ちます。

扱う内容変わりやすさ動画化との相性進めるときのポイント
腰に負担がかかる条件という共通の考え方(荷と体の距離、持ち上げ始めの高さ、ひねりながらの動作、くり返しの回数、中腰を保つ時間、急に力を入れる場面)変わりにくい全員に同じ内容を届ける用途に向く1 本目はここから。作業を組む側にもそのまま渡せる
持たずに済ませる手段(台車・リフト・スライドシート等の補助機器、二人作業の呼び方、高さを変える工夫、小分けにする段取り、置き場の見直し)設備・取扱品の 変更で変わる向く。更新前提で本を分けておく自社にある機器と置き場を実物で映す。ここが一番効く
自社の作業ごとの具体(どの工程で何を持つか、作業台の高さ、保管の段の高さ、通路の幅、二人で扱う基準、応援を呼ぶ手順)レイアウト・工程の 改定で変わる一部向く。手順の正本は作業手順書に置く教材は「どの手順書を見て、誰に声をかけるか」までにとどめる
痛みや既往がある方への対応、作業の可否や制限の判断、医学的な助言、実際の介助・移乗や持ち上げの実技指導個人の状態による動画で置き換えるものではない産業医・産業保健スタッフと実地の指導へつなぐ。教材は入口まで

※ 何をどこまで教材に載せるか、どの範囲の人を対象とするかは、業種、作業の内容、取り扱う物の重量や形状、設備、自社や元請の安全衛生管理の定めによって異なり、本ガイドでは判断できません。特に、痛みや既往がある方の作業の可否・制限、健康診断や就業上の措置の要否は医学的な判断を含みます。動画教材で代えられるものではありませんので、自社の産業医・産業保健スタッフ、安全衛生管理部門、所轄の労働基準監督署にご確認ください。

セクション 3

実務の進め方 — 自社の作業と申し出から題材を拾う

腰痛予防の教材でつまずきやすいのは、一般的な「正しい持ち上げ方」の説明から作り始めてしまい、「わかってはいるが、うちの作業ではその姿勢が取れない」内容になるパターンです。まずは、自社で実際に腰を使っている場面と、これまでに上がっている訴えや申し出を並べるところから始めてください。教材の題材はすべてここから出てきます。

腰を使っている場面を、工程ごとに書き出す — 「重い物を持つ作業」だけを探すと、実際に負担が集まっている場面を取りこぼします。低い位置からの取り出し、体をひねっての受け渡し、中腰のままの検品や仕分け、持ち上げずに引きずっている動作、同じ動きのくり返し――このあたりを工程ごとに書き出してみてください。あわせて、体の不調の訴えや配置換えの申し出、休職の記録があれば、どの工程で出ているかを重ねます。個人が特定されない形にしたうえで、件数や訴えの多い工程から 3 つか 4 つ選べば十分です。

1 本目は「負担がかかる条件」に絞る — 作業ごと、機器ごとに作り始めると本数が膨らみ、途中で止まります。まずは、荷を体から離して持つほど負担が大きいこと/低い位置から持ち上げる動作が多いこと/持ちながら体をひねる動きが加わること/同じ姿勢を保ち続けること/くり返しの回数が積み上がること――この五つだけで 1 本にすると、部署や職種が違う人にもそのまま渡せます。作業ごとの本は、そのあとに短く足していけば十分です。

「持たずに済ませる手段」を先に、「持ち方」を後にする — 教材を持ち上げ方の解説から始めると、腰を守る責任が本人だけに乗ります。先に扱うべきなのは、そもそも持たずに済ませる手段のほうです。台車やリフト、スライドさせる補助具、高さを変えられる作業台や昇降できる置き台、小分けにして回数を分ける段取り、二人で扱うときの呼び方と合図。自社にすでにある機器を実物で映し、どこに置いてあり、どういうときに使ってよいのかまで示してください。「使ってよい」と会社が言っているかどうかが、現場では一番大きく効きます。

高さと距離を、実際の現場で並べて見せる — 腰の負担は姿勢で決まるため、言葉よりも比較のほうが伝わります。同じ荷を、床から持つ場合と腰の高さから持つ場合、体の近くで持つ場合と腕を伸ばして持つ場合を、自社の作業台と置き場で並べて撮ってください。実演は無理のない範囲で行い、悪い例として大きく腰を曲げた姿勢や、ひねりながら持ち上げる動作をわざわざ再現して撮るのは避けます。危険な動きは図や静止画に印を入れて示すほうが安全です。人が映り込む場合は、撮られる人の同意と、配布範囲の確認を先に取ってください。

場面で区切って短く作る — 「腰痛予防のすべて」を 1 本にまとめると、自分に関係のない部分が続き、途中で止められます。「共通編(負担がかかる条件)」「うちの機器と置き場編」「工程別編(介助・仕分け・組立など)」「作業を組む人向け編」のように区切っておくと、必要な本だけを渡せますし、設備やレイアウトが変わったときも差し替えが一部で済みます。ナレーションは、自分たちの声で録音する、台本から合成音声(TTS)で生成する、といった選択肢があります。毎年一部だけ直して配り直したい場合や、日本語が母語でない方が働く現場で多言語版も用意したい場合は、台本を直せば作り直せる合成音声(TTS)が運用しやすい方式です。現場の端末や休憩室で見ることも多いため、字幕を併せて用意しておくと、音を出しにくい場所でも視聴の妨げになりません。

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研修動画の作り方 — 6 ステップの実務ガイド

腰痛予防の教材も、企画 → 台本 → スライド → ナレーション → 書き出し → 配信という基本の流れは他の研修動画と同じです。台本の書き方やナレーションの選択肢の比較は、こちらの実務ガイドに整理しています。

研修動画の作り方を読む →

セクション 4

視聴記録をどう残すか

誰がどの教材を見たかを把握しておくと、入職時の周知が行き渡っているか、設備や工程を変えたときの配り直しが届いたかを確認できます。残し方は大きく 2 つです。

動画を共有し、記録は既存の様式に残す(MP4 共有)

まず始めるなら

共有フォルダや社内ポータル、現場の端末に動画を置いて視聴してもらい、記録は教育記録簿など、これまで使っている帳票に残す運用です。追加のシステムが不要で、今の流れを変えずに始められます。動画の側では誰が視聴したかは残らないため、記録は従来の様式で押さえる形になります。拠点が少ない場合や、まず 1 本目を配ってみたい段階では、この形が取り回しやすいことが多い方法です。

LMS で受講状況を管理する(SCORM)

証跡を集約するなら

教材を SCORM 形式で LMS(学習管理システム)に登録すると、受講者ごとの完了状況や学習時間を LMS が自動で記録します。事業所や施設が複数あり、どこまで行き渡ったかを一覧で確認したい場合に向きます。無料・オープンソースの LMS もあり、まずは小さく試すこともできます。ただし記録に残るのは「見たかどうか」であり、腰への負担が実際に下がったかどうかとは別のものです。記録の様式や保存期間が自社や元請の定めで決まっている場合は、その基準にあわせて運用を整えてください。

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SCORM 1.2 入門ガイド

受講記録を残すうえで避けて通れないのが SCORM 規格です。SCORM とは何か、なぜ重要か、対応 LMS、書き出しの流れまでをまとめた入門ガイドをご用意しています。サンプル SCORM 1.2 パッケージも無料でダウンロードできます。

SCORM 1.2 入門ガイドを読む →

セクション 5

つまずきやすいポイント

腰痛予防・重量物取扱いの教育を動画にするときに引っかかりやすい点を、先回りして 5 つ挙げておきます。

本人の体力や気のゆるみの話にしない — 「無理をしない」「体を鍛える」といった呼びかけで締めると、腰を痛めた人が自分の落ち度として受け取り、次から言い出さなくなります。申し出が止まれば、負担の大きい工程は見つからないまま残ります。扱うべきなのは、なぜその高さから持つ必要があったのか、なぜ一人で運ばなければならなかったのか、なぜ機器を使わなかったのか――といった条件のほうです。作業台の高さ、置き場の段、人員の組み方、急ぎの指示の出し方など、会社や現場の側で変えられるものは何かまで示すと、教材が改善の入口になります。

具体的な重量の上限を教材で決めない — 「何キロまでなら一人で」という基準を教材の中で断定すると、その数字だけが独り歩きします。実際には、同じ重さでも荷の形、持ち上げ始めの高さ、運ぶ距離、回数、そして扱う人の状態によって負担は変わります。国が示している考え方や、自社ですでに決めている基準がある場合は、それを参照する形にとどめ、教材では「どういう条件のときに一人で持たない判断をするか」「誰に応援を頼むか」を示してください。基準そのものの設定は、産業医・産業保健スタッフや安全衛生委員会など、所定の場で扱う事柄です。

ストレッチや体操を一律に強制しない — 始業前の体操や作業の合間のストレッチを教材に入れる職場は多いのですが、腰や膝に不調を抱えている人、既往のある人、妊娠中の方にとって、同じ動きが適切とは限りません。動画で示す場合は、「痛みがあるときは行わない」「違和感が出たら中止する」「自分の状態に合うかどうかは産業医や主治医に相談する」を必ず添えてください。全員で一斉に行う形にすると、やめたい人がやめられなくなります。内容そのものについても、産業医・産業保健スタッフの確認を経てから教材に載せるほうが安全です。

痛みが出たときの言い出し方まで教材に入れる — 腰の不調は、休むほどではない段階で我慢されやすく、その間に悪化します。教材を予防の説明だけで終わらせず、違和感が出たときに誰に、どのタイミングで、どう伝えればよいかを最後に置いてください。相談先(上司、安全衛生の担当、産業医や産業保健スタッフ、健康相談の窓口)と、伝えたことで不利に扱われない旨を、会社として明記しておくことが大切です。言い出す一言を一つだけ決めて渡しておくと、実際に迷ったときに使われます。

設備・工程・取扱品を変えたら教材も差し替える — 作業台を入れ替えた、保管の段を組み替えた、台車やリフトを新しく入れた、扱う品物の大きさや荷姿が変わった――このとき教材だけが以前の内容のまま残ると、見た人は古い前提で動きます。現場と食い違った教材は、教材が無い状態よりも混乱を招きます。自社の機器や置き場を扱う本には、いつ時点の内容かを画面に入れておき、設備や工程を変える側から教材の担当に伝わる流れを決めてください。差し替えたら旧版は共有場所から下げ、どの版を見ればよいかが分かる状態にしておきます。

セクション 6

よくある質問

腰痛予防の教育は、動画だけで足りますか?
足りません。動画で足りるのは、腰に負担がかかるのはどういう条件のときかという共通の考え方と、自社で使える機器・置き場・応援の頼み方を揃えるところまでです。実際の介助や移乗、荷の持ち上げは、現物を前にした指導と実地の確認でしか身につきません。また、痛みや既往がある方への対応、作業の可否や制限の判断は医学的な領域であり、産業医・産業保健スタッフや医療機関が扱う事柄です。実務では、共通の考え方と自社の決まりを動画で全員に配ったうえで、工程ごとに実地の指導を行い、体の状態については個別に相談できる経路を用意する、という組み合わせをしている職場が見られます。何をどこまで行うべきかは、自社の産業医や安全衛生管理部門、所轄の労働基準監督署にご確認ください。
「荷役・構内運搬」「転倒・墜落の予防」「介護・医療現場の研修」の教材とは、どう使い分けますか?
扱う範囲が違います。荷そのものが動く場面の危険(積み下ろし、荷崩れ、荷役中の車両のそば、台車やかご車での運搬)を扱うのが「荷役・構内運搬の安全教育を動画で実施するには」、つまずき・すべり・段差など転倒そのものの予防を扱うのが「転倒・墜落の予防教育を動画で実施するには」、シフト勤務の現場に研修全般を届ける進め方を扱うのが「介護・医療現場の研修を動画で実施するには」です。本ガイドは、人の体の使い方と作業姿勢――持ち上げ方、体との距離、高さ、ひねり、反復――に絞った位置づけです。現場では重なりますので、既存の教材がある領域はそちらを活かし、本ガイドの範囲では自社の作業台の高さと使える機器に絞ると、作る本数を抑えられます。
介護の現場でも同じ教材が使えますか?
共通の考え方の部分は使えますが、介助・移乗は人が相手であり、荷物の持ち上げとは条件が異なります。相手の状態や残っている力、その日の体調によって、同じ動作でも負担が変わります。教材では、持ち上げずに済ませる手段(スライドさせる補助具、高さを変えられるベッドや車いすの調整、二人で行う判断、声かけと動作を合わせること)を先に扱い、実際の介助技術は実地の指導に任せてください。どの方法を採るか、どこまで補助具で置き換えるかは、施設の方針や利用者の状態によって異なります。施設の管理者、機能訓練や看護の担当、産業医とあわせて判断する事柄です。
日本語が母語でない方にも同じ教材を使えますか?
そのままでは届きにくい部分があります。腰痛予防の説明は、体の部位や動作を表す言葉が多く、文章だけでは伝わりません。字幕を用意する、多言語版を作る、覚えるべきことは文章ではなく図と写真で示す、といった工夫が有効です。あわせて、「痛みや違和感が出たときに誰へ伝えればよいか」を教材の中で名指しし、伝えるための一言を一つだけ決めて渡しておくと、実際に体調を崩したときに使われます。体調の訴えは母語でも言い出しにくいものですので、言い出しやすくする配慮はとくに必要です。合成音声(TTS)で作っておくと、台本を訳して同じ構成の多言語版を用意しやすくなります。
どこから作ればよいですか?
まず、自社で腰を使っている場面を工程ごとに書き出し、これまでの訴えや申し出がどの工程で出ているかを重ねてみてください。負担が集まっている場所が見えます。1 本目は、荷を体から離して持つほど負担が大きい/低い位置から持ち上げる動作が多い/持ちながら体をひねる動きが加わる/同じ姿勢を保ち続ける/くり返しの回数が積み上がる――という条件の話に絞ると、職種が違う誰にでも配れる教材になります。次に「うちの機器と置き場編」、そして工程別の本を足していくと、実際に必要な形になります。すべてを一度に作ろうとすると完成しないまま止まりがちです。
作業を組む側(管理者・購買・施設担当)にも見てもらうべきですか?
本ガイドで最も効きやすいのはこの部分です。持ち方を本人が工夫しても、作業台が低い、荷が床に直置きされている、台車が足りない、通路が狭い、といった条件が残っていれば負担は下がりません。変えられるのは、作業を組む人と、置き場や設備を決める人です。管理者向けには、条件で負担が決まるという考え方と、現場から挙がっている工程、そして変更を検討する際に確認したい点(高さ、距離、回数、機器の有無、人員の組み方)に絞った短い本を分けて用意すると、実際の改善につながりやすくなります。何を優先して変えるかは、安全衛生委員会など所定の場で扱う事柄です。

ご紹介

現場の安全衛生教材づくりに使えるツールのご紹介

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